インプットとアウトプットのバランスが大切

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沢山の知識を得て、賢くなったつもりでいても、ただのノウハウコレクターのようになってしまって、何も成せないままでいるのであれば、自分の人生の変化は感じ取れないでしょう。

大切なことは、インプットとアウトプットはセットで考えておくということ。

情報過多な今の時代だからこそ、ただ「知っている」という錯覚だけに騙されず、実際の生活の中や、生き方へと展開していくことで、人生のベクトルは変わっていくものです。

あなたがもし、色んなことを学んでも上手くいっていないのだとすれば、それはインプットばかりになってしまっているのかもしれません。

ここ数年では、インターネットとスマホが飛躍的に普及したことにより、毎日、数秒単位の速度で膨大な情報が飛び交っています。

こうした環境に身を置いていると、どうしても陥りがちになってしまうのが、インプットばかりで知識ばかりを蓄えていき、全く活用しないまま過ごしていき、気が付けば、自分自身はただ情報を右から左へと流していく媒体になっているだけということ。

では、それらの情報を上手く取捨選択していって、自分の人生をより良いものへと導くためには、どのような心構えと行動が必要になってくるのでしょうか?

インプットとアウトプットのバランスが崩れるのは当然の現象

ひと昔前までは、情報の流れはテレビやラジオ、新聞や雑誌などがメインで、そこから先が人間という媒体を通して伝わっていました。

ですが、今では間に入るものはショートカットされ、個人レベルで全ての情報があちこちに飛び交っている状況です。

この状況は、情報を電磁波として例えると、電子レンジの中にいるようなもので、逃げ場のない情報というものだけが自分の中に流れ込んでくるため、頭はいつもパンク寸前の飽和状態が続きます。

自分自身へ与えられる情報が少なく、ゆるやかな速度だった時代は、そのひとつひとつを吟味して、そこから学び、次への行動へとつなげていき、失敗すれば再び学ぶ、といったサイクルが、人間の処理速度と同程度で進んでいました。

しかし、今ではもう、人間の脳では追い付けないほどの情報が入ってくるために、いつも私たちの頭の中はパンパンになっています。

こんな中で生活していると、インプットとアウトプットのバランスが崩れてくるのは当然の現象と言えます。

昔と変わったことは、とにかく私たちが浴びる情報が、とてつもない速度で物凄い量へと膨らんできてしまい、今もそれらは増え続けていってしまっているということです。

だからこそ、あれこれと情報をかき集めて、何をやろうかと考え続けることよりも、まずは入ってくる情報を自ら制限していくしかありません。

インプットとアウトプットのバランスをとっていく

様々な娯楽、サブカルが充実している中で、「時間がいくらあっても足りない」と感じたことがないですか?

この、情報過多、サブカルの充実によって引き起こされているものは、行動が麻痺してしまうというものです。

私たちは、今ではもう無意識的にスマホの画面を見ることが当たり前になってしまっています。

ここに、インプットとアウトプットのバランスの要因があるのですが、そのことに気づかずに、それがもう当たり前の世界となってしまいました。

一度、冷静に自分の行動を見つめ直してみましょう。

スマホの画面の中にある娯楽は、確かに楽しいもので溢れていますし、そこから得た有益な情報が、生活の役に立つこともあります。

しかし、意味もなく画面をみて、スクロールして、特に知りたいことがあるわけでもないのに、何かを探すように見ている時間はありませんか?

その時に、自分は一体何をやっているのかに、誰も気が付いていません。

情報が知ることができ、ひと時の楽しさは得られたかもしれませんが、その間に自分がやっていることは、指と動かし、下を向いて目を動かしているだけです。

ここにエネルギーを使ってしまうから、実際に行動する時に力がでずに、何もアウトプットはできないまま、時間だけが過ぎていくというわけです。

この現象を防ぎ、知っているだけで何もしていない、活かされていない自分から脱出するには、「意味もなくスマホを見ない」という手しかありません。

この、小さな情報が頭の中に蓄積していくことで、インプットの飽和を生み出しますので、まずは入る情報を少なくしてみることから始めれば、何かが変わるのではないでしょうか。

人間は行動からしか学習できない

インプットするべき情報は、あくまで「自分が知りたい情報」のみであって、それ以外のことは不要なものばかりです。

また、ノウハウコレクターになってしまっているのであれば、それは間違いなくインプットの量が多すぎます。

例えば、あなたが一ヶ月の間、簡単な筋トレを続けていけば痩せられるという動画を見つけたとします。

これをアウトプットとして展開する場合、最低でも一ヶ月以上の期間はかかります。

ですが、実際はどうかと言えば、恐らくあなたは既に数時間後、もしくは数分後にもう違う動画のノウハウを取り入れようとするはずです。

筋トレに限った話ではなく、何かの行動をしてみて、そこから何かの結果を得るには、それなりの時間がかかるものなのですが、インプットの速度がそれ以上に早くなってしまうと、当然バランスは崩れてしまいます。

この現象が繰り返されていくことによって、ただアレコレと手を出してはやめるといった行動も繰り返されていき、結局知っているだけの自分が出来上がってしまうのです。

まず、知っておかなければいけないことは、人間は行動からしか学習することは出来ません。

インプットによって得る情報は、ただそのやり方を獲得しているだけで、行動して行って学んでいくためには、それなりの時間が要するのは当然のことだと認識しておくべきです。

ひとつの生物として、何かの目的を達成するために行動し、そこから学びます。

進めなくなった時に、情報を得たりしながら、次の目標を立てて、実際に行動していきます。

これらのサイクルが出来上がれば、インプットとアウトプットのバランスはとれていくのですが、先に「学ぶ」「考える」をやってしまうと、行動が追い付かなくなる現象が起こり、知識だけが頭の中で渋滞をおこしてしまいます。

アウトプット推奨の罠

生き方やライフハック的な情報も人気の現代では、やっていくべきことの中で「アウトプットしていく」「発信していく」というものに必ず出会うはずです。

ここに、大きな落とし穴があることに誰もが気づいていません。

仮にもし、きちんと行動できていて、アウトプットが上手な人たちは、どんどん成功していきますので、そのような情報に触れることもないでしょう。

「アウトプットが大事」と聞いて、やはりそのノウハウに踊らされて、発信していったとしても、恐らくそれは上手くはいかないでしょう。

それがどうしてなのかわからないから、「アウトプット」についてさらに調べ、どうすればいいのかを模索しているのではないでしょうか?

ですが、その一見近道と思える「アウトプット」の手法やテクニックを学べば学ぶほど、遠回りになっていることに気が付いていないから、前へ進めないまま足踏みすることになるのです。

まず、「アウトプット」の定義と解釈の答えを、自分なりに掴み取っていない限り、どれだけ学んでも上手くはいかないはずです。

ここで、「アウトプットとは」で調査もすることになるでしょうが、それらの情報の中には二種類のものが存在しています。

それは、「アウトプットとは、得た情報を活かして、実際の行動に役立てる」というものと、「自分が学んだことを誰かに教える、発信していくこと」というものがあります。

インプットとアウトプットのバランスを崩し、全く思うような成果が出せていない場合は、恐らく後者の認識のみに頼ってしまっています。

これが、アウトプットの罠であって、勘違いしてしまっている部分です。

前者の「活かす」というものは、自分自身の行動になり、その経験から沢山のことを学ぶことができ、後者へも移行できますが、前者をすっとばして後者ばかりになってしまうと、それは本当かもわからない二次情報を流すだけになったり、ただの口だけ人間になっていたり、誰でも知っているようなことをさも自分がすごいかのように語っているだけの結果を受け取ることになってしまいます。

忘れてはいけないことは、人間は行動からでしか学ぶことが出来ないのと同時に、自分自身の経験そのものが最大のアウトプットの武器になるということです。

バランスをとって結果を出していこう

「インプット」と「アウトプット」のバランスをとるために、もう一度自分自身の行動を整理すれば、結果は必ずついてきます。

まず、やるべきことは「インプット」を減らすこと。

ここはシンプルに考えてみて、「そんなに出来ない」「そんなに食べられない」「そんなに覚えられない」「そんなに観ることは出来ない」という当たり前のキャパを認識するだけです。

時間は限られていますし、人生は有限です。

学ぶことは一旦ストップして、本当にやりたいこと、大切にしたいことを厳選してみましょう。

次は、「アウトプット」なのですが、ここに二段階のステップがあることは忘れないようにしましょう。

「アウトプット1」は、「行動」ですので、「やってみる」「行ってみる」「食べてみる」「続けてみる」「会ってみる」といったところです。

ここが最も重要なところで、とても多くのことを学べる良い経験になるので、スキップすることは出来ません。

仮にもし、ここをすっとばしたとしても、後から「アウトプット2」として発信する際に、その情報はとても薄っぺらいものになってしまうため、誰も価値を感じることはありません。

だからこそ、「アウトプット1」がとても重要で、根気強く、粘り強く、そして楽しみながら行動を重ねることが大切になります。

一定期間続け、自分に自信がつくほどに行動できたと感じてきたら、「アウトプット2」へ移行できます。

「アウトプット2」では、自分が経験してきたこと、学んだこと、こうしたら上手くいくかもよって、ことを、求めている人たちへと伝えていきます。

そこまでしなくても、ただ「楽しさ」を発信していくだけという方法もあります。

表現であったり、教育であったり、提供であったりと、「アウトプット2」は様々な形態がありますので、自分で楽しい物を選ぶといいでしょう。

「アウトプット1」がしっかりできていれば、「アウトプット2」の結果は間違いなく徐々に右肩上がりとなるはずです。

循環させて新しい自分になろう

人は、いくつからでも、どのタイミングでも変わることが出来ます。

過去に何があったとしても、この先は自分自身の「生き方」で決まっていくのですから、いくらでも生まれ変わることが出来ます。

昨日よりも今日を楽しく、今日よりも明日は幸せに。

この循環を生み出せるかどうかは、全て自分次第です。

インプットとアウトプットのバランスの鍵は、インプットの量と行動のバランスにあるはずです。

取り入れたいものを見つけたら、すぐにそれをやってみましょう。

完璧には出来なくても、今の自分に出来る範囲内でチャレンジしていってみましょう。

それを毎日繰り返すことによって、その出来る範囲はどんどん広がっていきます。

そして、気が付けば、自分の人生の結果を自分自身で生み出せるようになっているはずです。

その頃には、今のことなんて忘れているでしょう。

自分という存在を中心に、情報とエネルギーを循環させていけば、その流れによって自分自身は磨かれていき、輝きを放ち始めます。

循環には、やはりインプットとアウトプットのバランスです。

入れすぎると溢れるばかりになりますし、出し過ぎても空っぽになります。

やりすぎても疲れますし、誰にも伝えないのももったいないです。

知って、やってみて、学んで、またやってみて。

表現して、伝えて、そこからまた学んで。

このサイクルが、自分の人生を良いモノにしてくれるでしょう。

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