やりたいことは何なのか?
別にないのであれば、何も問題はありませんし、「それなりに楽しくて生きていたらいい」ということが、自分の「やりたいこと」であるのなら、既に幸せを感じていることでしょう。
ただ、あなたがここへ訪れたということは、現状に何かしらの不足感や、不満を感じていて、「やりたいこと」がやれていないか、自分自身が本当に「やりたい」と思っていることが何なのかわからなくなっているのでしょう。
見失った自分を取り戻すための作業は、とにかく自分自身をよく見つめ直すことからです。
ここでは、もう一度、本来の自分を取り戻すために、やってみてほしいことを紹介していきます。
立ち止まっているように思える時間でも、長期的にはあなたが幸せになるために必要な時間となりますので、ほんの少しだけ、内観の作業に取り組んでみてはいかがでしょうか。
自分自身の真の目的を知っていく
「やりたいこと」がわからなくなってしまったあなたは、自分自身の真の目的を見失ってしまった、もしくは心にしまい込んで隠してしまっているのかもしれません。
まず始めに、やってみてほしいことは、とにかく全てを紙に書き出してみましょう。
「そんなことをして意味があるの?」と思うかもしれませんが、「書き出す」という作業が、頭をクリアにしてくれます。
それと同時に、そこに自分自身という存在のコピーを映し出せますので、とても効果的です。
どんなことでもいいので、書けることは全て書き出してみて、もう出てこないなというところでも、さらに書き続けてみましょう。
書こうとする時、読み返してみた時に、必ず何かが見えてくるはずです。
本当は、自分がどうしたくて、何を感じていたいのかが、はっきりと理解できるようになるでしょう。
気づくべきは目的・目標・手段の違い
自分を見失い、目標に向かって日々頑張っているつもりでも、なんだか満足が得られなかったり、思うような成果が出せていなかったりするのではないでしょうか。
頑張っても成果が出ない時や、何も楽しさを感じられない時には、自分の向かっている方向をよく見る必要があります。
また、目標を設定している場合でも、それは単なる手段であるはずが、それを目的としてしまっていたり、本当にやりたいことではないことを目的にしてしまっていることもあります。
目的・目標・手段というものは、それぞれ違うものであって、本当に辿り着きたいところは、自分自身が目的としているところです。
アドラー心理学では、「人間の行動は全て目的を達成するために行われる」とされています。
目的・目標・手段が混同することによって、自分自身がわからなくなっていくのです。
何度でも、自分の考えていることや、成し遂げたいこと、感じていることを書き出し、読み返し、自分自身の真の目的を知りましょう。
そこに、何かしらのヒントが必ずあり、進んでいる道が正しいのかどうかも導いてくれます。
目標を変えてみよう
目的というものは、自分が達成して感じたい状態で、在りたい自分自身の姿です。
そこに向かうために、これからやっていく行動の設定が目標となります。
真の目的から目を背けると、間違った目標設定をしてみたり、ハードルの高いことへ向かったりしてしまいます。
ですが、自分自身の真の目的を知り、認めることができれば、他の方法があること、別の目標でもその状態になることが出来ることがわかるはずです。
自分が何がしたいのかわからなくなってしまうのは、目標が目的となっている可能性があり、そこからさらに手段が目的となっていることも考えられます。
感じたいのは何か?
どうなれば幸せで、嬉しいと感じ、満足し、楽しいと思えるのか?
これが、最も大切なところであり、その状態へ向かうために、目標を掲げます。
その目標を達成するための手段を考え、そこへ向かって行くことによって、道を見失わずに進めます。
ほとんどのことは手段でしかない
書いてみて、自分を掘り下げていくと、自分自身の真の目的というのは、とてもシンプルなものであることに気付けるでしょう。
そして、ほとんどのことが手段であって、そこへ辿り着くための目標がいくつか設定されているだけにすぎません。
それぞれ、形は違ったとしても、人間は誰もが幸せになりたいものです。
「幸せだな」と感じたいために、そこへ向かって生きて行きます。
どうなれば幸せなのかは、自分自身しかわからないことですが、その幸福への近道は、すぐ目の前にあることに気づいているでしょうか?
その道は、始めからそこにあったものなのですが、自分自身で見えなくなってしまっていたのです。
真の目的から目をそらし、目標や手段に振り回されてしまっていたのでしょう。
人脈を広げることも、お金を稼ぐことも、健康でいることも、何もかもが手段であって、全ては自分自身の幸せを感じるためのツールです。
そこを目的にして、ゴールにしてしまうからわからなくなるのです。
最終ゴールはどこなのか?を知っておけば、道に迷うことはありません。
もう一度、あなた自身の心に問いかけてみて、「何が目的なのか?」を見つめ直してみましょう。
きっと、シンプルな答えに出会えることでしょう。