考えても仕方がないことを抱え込んでしまい、悩んでも意味のないことに悩み続けてしまう。
外側に正解を探し続けて、何も行動出来ずに迷ってしまう。
とにかく今の状況が苦しくて、心が辛い時。
そんな時は、一人の時間を大切にして、たったひとつの質問を自分に投げかけてみて下さい。
辛い感情、苦しい環境、答えの出ない漠然とした不安を抱えたままでいると、心にも体にもよくありません。
「とにかくまずは行動しなさい!」という言葉も聞こえてきているかもしれませんが、それが出来ないから苦しいのだと思います。
その気持ち、ものすごくよくわかります。
そして、ここからが大切な作業の始まりです。
これからのあなたの人生をシフトしていく、大事な場面だと言っても過言はありません。
いつでも、どんな状況でも忘れてほしくないこと、思い出してほしいこと。
たったひとつの質問を、あなたに与えますので、あなたはそれを、自分の心に問いかけてみて下さい。
怖れる必要はありません。
あなたはただ、あなたと対話するだけですので、焦らずに時間をかけてゆっくりと進めて行けば、必ず答えは出てきますし、自然と体は動き始めるはずです。
・迷い、悩み、苦しみを抜け出すたったひとつの質問
あなたがあなたに問いかけることはただひとつだけ。
「今日が人生最後の日だとしたら、あなたはどうする?」
これだけです。
この先にも、様々な問いかけが自分の中で生み出されてくると思います。
「あなたはどうしたいの?」
「本当にそれでいいの?」
「今という瞬間は、この先二度と来ることはないんだよ?」
この問いかけに、あなた自身の心は必ず応えようとするはずです。
その心の声を塞いでしまい、蓋をしたり、聞こえないふりをして強がってしまったのは、他のだれかのせい?
親?先生?
友達?世間の目?
常識とか、普通とか呼ばれるもの?
あなた自身を縛り付け、動けなくしているのは誰?
あなた自身を解放して、動けるようにしてあげるのは誰?
この質問とともに、あなたにもうひとつの真実をお伝えしておきます。
あなたの生きる世界には、あなたしかいないのです。
私の生きる世界には、私かいません。
これが真実なのです。
「今日が人生で最後の日だとしたら、あなたはどうする?」
「明日世界が滅ぶとしたら、今から何をする?」
この質問によって、あなた答えは実にシンプルなものになると思います。
そして、次の行動のために、小さな一歩を踏みだせるはずです。
辛さや苦しみは、一度抱えてしまうと悪循環にハマってしまい、さらに苦しんでしまうことになります。
その小さな種を、出来るだけ早く消化していくためにも、常に自問自答していくことをおススメします。
さて、今から何をしましょうかね?
最後に
いかがだったでしょうか?
他のところでも、似たような言葉に出会ったかもしれませんね?
ですが、それなりに生きてきた私自身も、心からそう感じる毎日です。
さらに年を取って、残りの時間が少なくなれば、さらにそれは貴重なものとなってくることもわかります。
だからこそ、生きている間は、今がいくつであったとしても、今日という日を、今という瞬間を大切にして、自分の心に正直に生きてみてほしいです。
私は、この言葉を強く訴えていた「スティーブ・ジョブズ」だけではなく、他の場面でも沢山の大切な学びを得てきました。
ガソリンスタンドで、何気ない世間話で聞いたお話。
ある老夫婦は、長年連れ添ってきてはいたものの、ほんのささいなことでたまに口げんかをしていたそうです。
イライラして、つい相手に強い口調で言葉を浴びせてしまうことがあったそうです。
とある日にも、おじいさんのやることについイラっとしてしまい、おばあさんは感情的にひどい言葉をぶつけたそうです。
その日は、自分のイライラがおさまらず、顔も見たくないからと、別々の部屋で寝たそうです。
そして次の日の朝、おじいさんがなかなか起きてこなかったため、おばあさんが様子を見に行ったところ、おじいさんは眠った状態でそのまま冷たくなっていたそうです。
もう年齢も年齢だったので、永眠することは仕方のないことだったのですが、おばあさんは、昨晩の最期のやりとりを、ひどく後悔したそうです。
どんな言葉をなげかけたかは知りませんが、それが長年連れ添ったおじいさんとの最後の会話だったそうです。
このお話を聞いた私は、今日という日が、どれだけ大切なものなのかを深く理解しました。
自分の思い通りにならなくて、誰も気持ちをわかってくれなくて、辛いと嘆くばかりの日々が私にもありました。
ですが、私が他者にわかりやすく伝えたか、表現したかということだけは、私にも責任があることです。
怒るだけでは何も伝わりはしませんし、思っていることをきちんと言葉にして伝えなければ、誰も理解はしてくれるはずがありません。
だからこそ、今日の内に、抱えている思いや気持ちはきちんと伝え、自分も他人も大切にしていきたいものです。
私が明日、目覚めないのは別に構わないのですが、伝えることが出来ないままで、相手がいなくなってしまうことほど辛いものはありません。
今日が人生最後の日だとしたら、今から何をするでしょうか。
ここから、あなたの本当の人生の始まりです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。