ストレスが溜まり過ぎたり、嫌なことが立て続けに起こった時には、モノを捨てたくなる、捨てなくても掃除をしてキレイにしたくなる。
これは、他者から見れば異常な行動と捉えられることもあり、病気とまで言われることもあります。
ですが、捨てようがキレイにしようが、全てその時に自分の気持ちによって行われる行動のため、特におかしなことではないと思います。
「病気」「異常」「断捨離依存」と言われることが多いのですが、自分自身が「そのほうが快適」と思ってとっている行動ですので、全て正常なものの範囲内と思われます。
「異常」と判断されるのは、あくまで他者からの見え方であったり、世間の平均値からの判断によるものです。
「ストレスを感じる」ということは、「それまでの状態が不快であった」ということを意味していますので、「自分の力で変えていく」という行動力は、とても素晴らしいもものです。
「異常かも知れない」「病気なのかな」と考えてしまうと、それまでの自分の行動を激しく責めてしったり、過剰に後悔したしすることになります。
しかし、そういったことも含めて、全ては自分でとった行動による経験でしかありません。
物が多かったことにストレスを感じていたり、すぐに買い足してしまう自分が嫌で、変わろうとしたのかもしれません。
それまでの状態では、「ストレスが溜まる生き方」だったわけなのですから、「もっと少ないほうが快適」と望むことはいたって普通のことです。
自分の快適さを求めていく
住まいは、自分にとって最も快適な空間であるべきです。
心と体を休め、自分の価値観にあったもの、好きなものだけに囲まれているその空間は、とても大切なものとなります。
ストレスが溜まっていく、不快感から抜け出せないというのであれば、自分自身が「快適」と感じていないことを意味します。
だからこそ、それまでに持っていた物を捨て、空間の持つ雰囲気を変えることはごく当たり前の行動です。
昔は沢山あったほうが快適だと思っていたけど、そうは思わなくなったタイミングで苦しくなってきますので、病気でも異常でもありません。
自分で感じた通り、思った通りに住空間をカスタマイズしていけば、毎日が楽しくなっていくはずです。
求めていくべきは、自分自身の感じている「快適さ」ですので、自分らしく生きてみましょう。
ストレスは大切なサイン
ストレスというのは、生きている限り必ず感じるものですが、溜まっていくほどの過度なストレスは、自分の道を教えてくれる大切なサインです。
ストレスに感じることというのは、自分に合っていないこと、誰かの価値観に染められている時間や空間の比率が多くなることによって溜まり続けます。
どうしてもそのストレスが消えないというのであれば、もちろん過ごしている家の中に問題があると言えます。
自分らしくないもの、他人の価値観に合わせたもの、不快に感じるモノなどといつまでも一緒に暮らしていれば、ストレスが徐々に蓄積していくのは当然です。
だからこそ、ストレスは「何かを変えなさい」という自分から自分への大切なサインなのです。
価値観と言うのは変わっていくものですし、常に快適でありたいのは人として当然ですので、小さな違和感やストレスを見逃すことなく、流れるように進む道をシフトさせていきましょう。
楽な暮らしを心がけよう
不安だから持っていたい、いつか使うかもしれないからとっておく。
それも一つの正解です。
ただ、それらを維持していくことと、日々のストレスとのバランスが大切です。
ストレスを感じてしまうということは、持ち続けることが苦しくなり始めていると言えます。
それらを諦め、手放せばもっと楽に暮らせます。
持つことが楽か、ないほうが楽か、のどちらかです。
どちらも自分の正解ですので、「今はまだ必要だな」「意外と苦ではないかな」と思ううちは、持っていてもいいでしょう。
ただ、そういった気持ちで暮らしているうちは、「捨てよう」とか「断捨離」という言葉とも出会うことはありませんので、そのまま日常を送るだけです。
それらを継続することが苦しくなった、「捨てたい」と思い始めたということは、そこには「もういらないかもしれない」と思い始めた自分がいるはずです。
だとすれば、手放せば楽だということですので、断捨離は決行すべきタイミングと言えます。
「捨てたい」が捨てるべきタイミング
物を捨てたくなる時は、捨てるべきタイミングと言えます。
それらがあったとしてもストレスを感じるのですから、その物は暮らしを快適にしてくれるアイテムではなくなってしまっています。
何か別の理由で持っているのだとすれば、その理由とのバランスが崩れ始めています。
「そこまでして持っているほどの価値はないかもしれない」と感じ始めたのなら、それはもういらないものです。
また、それが今使っていないものなのであれば、尚更捨てるべきかもしれません。
「異常な行動」と言われたとしても、全て自分の価値観で判断するべきです。
ストレスと向き合い、自分の暮らしを快適にしていくことは自由ですので、心に正直に従ってみて、「本当に必要か?」を見つめ直し、ひとつずつ整理していってみましょう。
自分を信じて生きよう
「断捨離」について検索して情報を集めると、「異常」「病気」「うつ」などといった言葉にも出会うでしょう。
「断捨離依存症の人の末路」などのエピソードもありますが、あまり不安にならなくても大丈夫です。
それらの情報に惑わされ、思考が困惑すると、「私がおかしい?」「いけなかったのかな・・・」などと考えてしまい、深く落ち込んでしまったり、自分を責めたりしてしまいます。
それらはひとつの意見ですので、それが正解なわけではありませんので、「自分が間違った行動をした」とは思う必要はありません。
他者の判断は、あくまで「見る人の主観」でしかありませんので、「自分がこれがいい」と感じたのであれば、それが自分にとっての正解です。
過去を悔やむかどうかは、今の自分の思考と解釈によって決まります。
後悔しないように、間違った過去にしないためにも、「これで良かった」「私はよくやった」「次へ進めた」と自分を褒めたたえましょう。
全ては自分自身が成長するため、新しい価値観の中で生きるために必要なプロセスです。
物が沢山ある生活に安心する人もいれば、モノが少ない暮らしに快適さを感じる人もいます。
また、多いか少ないかの尺度、基準などはどこにもありません。
誰もがみな、自分の物差しで物事をみて、自分の価値観にないものを「異常」と勝手に判断しているにすぎません。
他人がどう思うかは関係なく、自分の快適さだけを大切にしればそれでいいのです。
それが、今の自分にとって「ちょうどいい」と感じるモノの量ですので、いつでも自分の感覚と行動を信じていきましょう。