捨てること、手放すことに躊躇しているとしたら、試しに捨ててみるという方法もあります。
「それが出来ないから困っている」ということもありますが、ここが自分の人生に変化をもたらすことが出来るかどうかの分岐点です。
あらゆる断捨離の情報を集めてきたかもしれませんが、どれも似たようなことしか書いてはいないでしょう。
「迷ったら捨てなさい」「そのいつかは来ません」
全くその通りで、捨てても何も問題は起こらないことを、まずは知ってみることが、ライフスタイルを変えていく第一歩です。
生き方がそのまま人生という物語となっていくのですから、いくらでも自分で人生は変えられます。
日々の小さな習慣の積み重ねが、生き方、ライフスタイルそのものですので、その小さな習慣を変えるだけで、人生のベクトルは大きく変わるということです。
これに気づくことが出来れば、行動は簡単になるでしょう。
試しに捨ててみよう
迷ったもの、使っていないものがあれば、試しに捨ててみましょう。
そして、その後に起ることを、自ら体験することによって、なぜ「断捨離」というメソッドがあるのか、その意味がハッキリと理解できるようになります。
経験として理解を深めると、「断捨離」という情報を集めなくなるでしょう。
試しに捨てると何が起こるのかは、大まかに以下のようなことです。
・捨てたこと自体を忘れる
・新たに何かを得る
・心と体が軽くなる
といったようなことが起こります。
捨てることに慣れると、不思議なもので、捨てたものは思い出せませんし、捨てたこと自体を忘れます。
あれだけ持っていたいと思っていたものも、三日もすれば忘れているのです。
執着している間は、とても長く感じてしまい、捨てた先の不安ばかりを想像してしまうのですが、面白いことに、捨てると完全に記憶からも消えます。
ただ、別のパターンとして起こるのは、再びそれが戻ってくることがあります。
それは、まだ自分に必要なもの、必要なことであるために、きちんと終えるまで自分のところへと何度も現れます。
どんどん身軽になっていく
試しに捨てることによって、「捨てる」ということに慣れます。
これに慣れてくると、「捨てる」ということが怖いことではないと気づきます。
そして、この習慣が積み重なっていくと、捨てることに慣れるため、「執着しない」ということが当たり前になります。
執着しない生活習慣が身につくと、どんどん身軽になっていき、行動力は上がり、思考はクリアになり、ライフスタイルは確実に変化していきます。
心も体も身軽になっていくため、それまでに多く抱えていた「不安」や「恐怖」はどこかえ消え去ってしまいます。
その習慣が繰り返されていくと、何気ない日常が全て、楽しい時間へと変わっていきます。
「捨てること」への注意点
「捨てる」ということに慣れ、「執着しない」という自分を創り上げてから、ひとつだけ注意すべき点があります。
ライフスタイルの変革に成功し、毎日が楽しくなっていくのはいいのですが、「捨てる」にあまりこだわりすぎないことです。
これは、それまでに多くを持っていた、抱えていた人に起こる、一種のリバウンドのようなもので、閉じ込められていた自分自身が、反動として捨てすぎる行動に出てしまうものです。
「捨てる」ということが、人生を楽しくしてくれるのだと思い込みすぎると、次は「捨てる」への執着となるため、あくまで「いらないものは捨てる」「必要でないものは手放す」といったニュートラルな意識を忘れないようにしましょう。
このブログでは、「断捨離」について書かせて頂いているため、「捨てる」「削ぎ落とす」「減らす」にこだわっていますが、大切なのはバランスです。
自分のちょうどいいサイズ、ここちのいいポジションを見つけ出し、余計なものへの「執着」を手放していけば、楽に生きることが出来ます。