何をするのか、よりも、何をやめるのか、やらないのかによって、ライフスタイルとその結果は確立されていきます。
上手くいっていない、楽しくない、現状を変えたい時には、「減らす」「やめる」を意識してみるといいでしょう。
「何かをしなければ」「もっと頑張らなければ」とさらにやることを増やし、力を入れすぎていくと、さらに悪循環へと陥ります。
一度全てを断ち切って、歩みを止めてみて、本当に大切なこと、必要なことを思い出し、そこにエネルギーを注いでみましょう。
困難にぶつかった時に、その問題を解決しようと、アレコレと考えてしまったり、新たな手を打ってみたりするのが、人間としてありがちな判断と行動です。
しかし、問題というのは、原因を掘り下げて行ったり、それをどうにかしようとすればするほど、その小さな課題に支配されてしまい、さらに苦しい状況へと自分を追いやってしまいます。
もっとシンプルに、単純に考えて、いつでも上手くやれる、楽に自由に生きる自分自身を創り上げるために、「しない」という勇気を持ち、いつも心の中で意識してみるといいでしょう。
・なぜそれをするのか?
どうしてそれをしているのか、やろうとするのか?
なぜそこまでしてその問題にこだわるのか?
その課題は本当に自分が背負うべきものなのか?
こうした自分への投げかけをして、いつでもひとつひとつの行動に自問自答してみるといいでしょう。
ほとんどのことは、やる必要がない、さほど重要ではないことに気づけます。
また、それらのアクションを起こそうとしている時には、自分の中にある欲望がそうさせていることも多々あるものです。
貢献する愛の意識なのか、欲望によって突き動かされているのかは、同じ行動であっても、結果は大きく違ってきます。
やる必要がないと判断したことは、例え常識だとかルールだとか言われたとしてもやらなくてもいいでしょう。
どうしても強制的な力が働いている場合には、それなりに片づけてしまい、あまりエネルギーを奪われないようにすることです。
・大切な自分の人生
人生とは、時間で出来ているために、時間は命そのものであると言えます。
故に、自分の持っている時間をどのように扱うのかは、自分の命の扱いとも言えます。
どのタイミングを生きている人でも、これまでの人生はあっという間に過ぎ去ったと感じているはずです。
今が最も若い時であり、やりたいこと、やりたくないことをきちんと分けて行動していかないと、貴重な残りの人生は刻一刻とカウントダウンされていることに気づきましょう。
やりたくないこと、意味の無い付き合い。
ただ形だけの作業や、疲れるだけの関係性。
他者にどう見られるかを優先した行動や、自分に嘘をつくやせ我慢など。
自分を見つめ直せば、沢山の行動に違和感を感じ始めるはずです。
本当は何がしたくて、どこへ行きたいのか。
何が食べたくて、どんな時間を過ごしたいのか。
自分の心に正直に生きることが、幸せな人生を歩む第一歩です。
大切な自分だけの物語に、必要のない行動は減らしてみるといいでしょう。
・楽しいことで埋め尽くす
社会はいつも、正しいことを教えこんで、強要してきます。
しかし、それらのルールは、都合よく扱うためのものばかりです。
行動の基準として、正しさよりも楽しさを優先してみれば、人生は見違えるほどに輝き始めます。
また、我慢して頑張った成果、修行のような日々で得た結果よりも、好きなことを、やりたいことを楽しみながらとことんやってみた結果のほうが、圧倒的に生産性の高い結果を生み出します。
頑張る必要はなく、我慢もすることもありません。
他人からは努力に見えることでも、自分が楽しければ、苦しいとは感じることはないでしょう。
どんな場面においても、楽しいことで人生の貴重な時間を埋め尽くしてみましょう。
外側に正解を探している時間はありません。
正解はいつも、自分の心が教えてくれますので、その答えに従って行動していくのみです。
楽しそうなことをやってみましょう。
辛いことなどは避けましょう。
我慢はやめましょう。
頑張っていることは力を抜きましょう。
楽しく過ごしていれば、そのうち何かの形になるだろうと気軽に考え、今を幸せに生きることに専念してみることです。
・多くはいらない
今を楽しく、無理せず幸せに生きる決意が出来れば、ほとんどのことは必要が無いと気づけるはずです。
多くを求めてしまうのは、欲望が増しているからに過ぎません。
また、それらの欲望は全て、「他者から認められたい」という意識によって生み出されます。
本当に幸せに豊かに生きるためには、「どうすれば認められるか」「どうすれば愛されるか」ではなく、今のままそのままで楽しむ技術と、「あるものを愛する」という行動が重要になります。
幸せな人生を歩むために、多くの物、人、情報は必要ありません。
あるものを大切に扱い、今という瞬間を楽しむことが、最大限に幸せを感じる自分を創造することができます。
世間の価値観、社会のルール、承認欲求によってとっている行動、持っているモノ、集めている情報は、全て無駄なものであり、大切な時間とエネルギーをただ消耗し続けていることになります。
自分の人生を生きるために、外側の世界に支配されないことです。
他人の人生を生きないために、減らす、やめるを強く意識しましょう。
「これだけあれば十分に幸せ」
ということをいつでも意識してみれば、苦しみや辛さは消え去り、幸せな人生が始まります。