物事を複雑にしてしまう原因は、今を生き切れていないことにあります。
常に、今、目の前のことに集中し、全力を出し切ることによって、悩みや問題、不安や恐怖は消え去っていくものです。
断捨離して、削ぎ落としていくべきものは、「今」を基準に考えた行動を積み重ねていくことで、自然と削がれていくものでもあります。
それは何のために持っていて、どうしてそうしているのか?
今の生活に、本当にそれが必要で、なくてはならないものなのか?
ある程度の楽しみは必要であっても、趣味や嗜好にばかりに気をとられていると、そのうち生き方がわからなくなったりします。
生きて行くため、より善き人生を送るためには、まずはその土台となるもの、基本となる形を大切にすることからです。
今、それがやるべきことなのかを、もう一度よく見つめ直してみれば、おのずと行動は変わっていくことでしょう。
ほんの少しの意識改革
人生は習慣の積み重ねであって、習慣とは、常日頃からの意識によって決定されていきます。
つまり、全ての原点は意識にあり、その意識によって人生が変わることを意味しています。
今の自分にとって、何が大切で、何が幸せなことなのかを思い出し、そのことだけに力を注いでみましょう。
無理に大きなことをしなくても、ほんの少しだけ意識を変えるだけで、既に人生は変わり始めています。
いらないものは処分する。
余計なことに力を使わない。
全ての行動に意味はあるものではあっても、どこに力を注ぐのかは見極める必要があります。
意識を変え、習慣を変えていくと、確実に人生のベクトルは変わるものですので、まずはほんの少しの意識改革から始めてみましょう。
目標は小さなことからクリアする
どんなことでもいいので、まずは基本の形を徹底的に磨いてみましょう。
アレコレとやってみたいことに手を出すのいいのですが、それよりもまだ大切な課題があるはずですので、今はそれは置いておいて、やれることからやってみましょう。
買い足す前に、家の中を探してみる。
稼ぐ手段を考える前に、今の仕事の一流になる。
いつも慌ただしくて、ミスが多いのなら、生活リズムを整えていく。
目標は、小さなことからクリアすることを心がけ、ハードルを低くすることによって、物事はスムーズに進みます。
大きな夢や、叶えたい願いがあるのなら、まずは目の前の課題をクリアすることからです。
今を基準に考えて、出来ることを見つけてどんどん行動することによって、確実にクリアできる範囲は広がっていきます。
内観することや、自分を見つめ直す時間は大切であっても、いつまでも考えてばかりでは前に進むことはありません。
今、やれることをしっかりとやっておき、そこに全力を尽くしていれば、物事はスムーズに進めるはずです。
今に集中するために
人生のどのタイミングにおいても、「今」しか存在しないのが事実で、その「今」を生きることしか出来ません。
「いつか」と考えているとすれば、その「いつか」は生涯来ることはありません。
条件が揃ってから行動するという動きでは、永遠に心が満たされることはないでしょう。
どんな時でも、「今」が全てでしかないのです。
その「今」に全力を注ぐことを、常に忘れないことです。
「今」以外のことは、全く関係のないことなのだと、強い心を持って意識しましょう。
疲れているのなら、全力で休みましょう。
眠いのであれば、今すぐに全力で寝ましょう。
今、食べたいと思うものがあるのなら、食べましょう。
やりたいことがあるのなら、それをやりましょう。
今、目の前で起こっていることを見据え、可能な範囲で行動することによって、次に訪れる今に持ち越すことはありません。
今に関係のないことは排除しましょう。
やりたいことがあるのなら、それをしっかりとやり遂げましょう。
そして、再び訪れる今に集中にも集中するために、それを繰り返してみましょう。
全ては、「今を生きる」ことに集約されています。