捨てることに慣れていけば、手放すことが怖くはなくなります。
執着を手放すことは、自由な生き方を自分自身へ許可することであって、楽に豊かに生きるために大切なことです。
しかし、最も重要なことは、それが正解といった二極の認識を取り払うことです。
捨てることによって、わかることが沢山あります。
手放すことによって、楽になれることもあるでしょう。
ただ、正解の道、それが善いこととする意識があれば、間違いや悪が生まれてしまいます。
どちらかへ偏ることが、自分を苦しめることとなるので、どちらでもよい、どちらでもないといった、全てが一つであることに気づきましょう。
どちらも正解
捨てることによって、それまでの生き方よりは、ずっと楽になっていくことを実感できます。
また、自分がどれだけ執着心が強く、怖れていたのかにも気付けます。
孤独になること、否定されること、避難されること、相手にされなくなること。
それを、怖れる必要はないのですから、何も間違ってはいないのです。
手放すと豊かになれることはあっても、それが正解というわけではありません。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、断捨離を通して学ぶことの本質は、そこにあります。
いらないのなら捨てる、必要だから持っている。
苦しいから離れる、寂しいから続ける。
どちらも正解となります。
どちらか一方の行動だけが正解とすると、その反対は不正解だと認識してしまい、再び偏りによって苦しむことになるでしょう。
持っていること、維持することが難しく、無理だと思えるのなら手放してみる。
居心地がよくて、楽しく幸せを感じられるのなら、そのまま続けてみる。
断捨離によって気づくことは、自分自身の本音であり、その心の声に対して正直に生きたほうが楽だということだけです。
自分で決めればいい
捨てるか持っているかに迷ってしまった時に、断捨離の真意を思い出してみましょう。
どちらを選んだとしても、それが正解となります。
手放す、別れる、捨てる、離れるを実践してみれば、必ずそれが正解となります。
今はまだ無理だなと判断したのなら、それも正解です。
誰かに決めて欲しくて、その通りにすることも正解です。
自分で決めたことが正解だとしても、他人に決めてもらうことも自分で決めているのですから、正解なのです。
何をどのようにしたとしても、全て自分で決めているのですから、それでいいのです。
嫌な気持ちになるものや、不快な場所。
居心地の悪い空気や、ネガティブな関係は、断ち切ってもいいのです。
人に優しくすることは大切ですが、もっと大切なことは、自分の人生を大切にすることです。
自分で選んで、決めて、行動していくことが、生きるということです。
主導権はいつも握っているのですから、思った通りにやってみましょう。
どんどん行動していこう
外側に正解を探しているうちは、何が正解かわかならなくなり、さらに迷うことになるでしょう。
これまでに生きてきた人生をよく思い出してみましょう。
どこをどう辿ったとしても、それは変えることなどできず、全てが正解の道となっているはずです。
つまり、これから選ぶ道、決めること、やっていくことは、全て正解だということです。
そして、それは今この瞬間に、自分自身に託されているということでもあるのです。
何をどのようにしても、それが正解なのですから、迷うことなく行動していいのです。
親、先生、上司、社会はルールで縛ろうとしますが、それは自分を惑わせる幻想にすぎません。
従える時には従い、従いたくない時には逃げてもいいのです。
人生は自由なのですから、生きたいように生きることを、自分自身に許可していきましょう。
他人によく見られたい気持ちがあるのなら、それを正直に受け止め、着飾ったり武装したりすることを許しましょう。
もっと力強く、自由に人生を謳歌したいのなら、思い切って、大胆に鎧を脱ぎ去ってみましょう。
心も体も裸になって、素直に生きることは、とても気持ちがよく素晴らしい人生を送れます。
窮屈さ、不自由さ、不快さがあるのなら、手放してみましょう。
人生という一度きりの物語は、自分で創り出すものです。