辛くなり、苦しくなった時には、何かが間違っているということです。
そんな時には、頭で考えるのではなく、心をクリアにしてそこにある想いや感情に気づくことです。
定期的に心を覗き込むだけで、悩みや問題は消えてなくなります。
何かの問題が発生したと感じたとき、上手くいかなくなったとき、それに対して外側へアプローチしようとしてしまいます。
一時的にはその問題が解決されたように感じますが、再び同じことが起こります。
なぜそのようなことが起こるのかというと、全ては自分の内側、心の作用によって引き起こされているからです。
問題は起こっていない
どれだけ大きく見える問題や悩みも、実はそれは起こってはいないのです。
ただ、自分が許容できずに受け入れきれていないというだけです。
それでも、問題が外側にあるように思える場合は、しばらくそこから離れてみる必要があります。
近年になって、マインドフル状態に立ち戻るための瞑想が注目されているのは、こうした問題への正確な対処をするためです。
トラブルは発生していないのに、それがトラブルのように感じることが、まず根本的な問題であるということです。
瞑想と内観で真実を見る
外側ではただ宇宙の法則に従った現象が起こっているだけで、実はそれは問題ではなく、見たままそのままの出来事でしかありません。
それを問題として捉え、対策をとったりどうにかしようとすることによって苦しみが生まれます。
人はただ、心の反射、投影を外側に見ているだけですので、それをそう感じた自分の心の中に、どんな思いがあるのかを知る必要があります。
例えば、あなたが今、どこへ行っても怒られて冷たくされるとしたら、それはそういった人たちの集まりばかりなのではなく、あなたの心の中にその反対の思いである「優しくしてほしい」という期待や要望があるということ。
つまり、辛さや怒り、苦しみや悲しみがあるというのは、自分の要求が通らない、他人が思い通りに動いてくれないといった気持ちの裏返しとして、現実がそう見えてしまう、感じてしまうということです。
そして、これらを繰り返しおこなってみてわかることは、ネガティブな現象が見え始める、その比率が多くなってくる時というのは、自分の心が疲れてきているというサインだということ。
外側からあなたへのアプローチはいつも同じであるのにも関わらず、違ったように感じるのは、他人や環境が変化しているのではなくて、あなたの心の状態によって切り取り方が変化しているだけなのです。
真実は心の中に全てあります。
その相手が冷たいのではなく、あなたは優しさを求めているだけです。
悩みや問題を消す方法
外側にある現実のように感じる世界は、ただの心の投影です。
そこに、ネガティブなものが増えていき、トラブルや問題が発生した場合、外側に手を加えてどうにかしようとしても意味がありません。
一時的な効果はあっても、再び同じことが繰り返されていきます。
本当に悩みや問題を消す方法は、あなた一人で出来ることです。
そして、内観によってあなたがあなたを救い出せば、これまで悩んでいたことが嘘のように消えてなくなります。
その方法はとても簡単で、あなたの心の中にある想い、感情に気づき、それを感じていくだけです。
対話するべきは、あなたとあなたです。
辛く苦しい思いをしたり、問題が外側に感じてしまうのは、他人を大切に思うばかりに、自分の心の声を無視し続けてしまったからです。
外側の世界で他人が言っていることは、自分自身には全くの無関係なことであって、それをどうにかできることなどありません。
全ての苦しみや悩みから脱出するには、あなたが素直になり、心の声を聞いてあげるだけです。
幸せに生きるためのサイン
外側に見える現実のような世界は、全て心の反射によって感じるものです。
それらから発せられるメッセージやサインは、あなたに対しての「気づいて」というものです。
本当のことは誰も語ってはくれませんし、あなたの心の中にある真実と一致するものは誰も与えてはくれません。
感じるものは、あくまであなたが幸せに生きるためのヒントでしかありません。
「そっちじゃないよ」「こっちだよ」と心はいつも言っているはずです。
その通りに従って行動すれば、悩みや問題などはなくなってしまうはずです。
今、人間関係で悩んでいるとしたら、あなたはどんな人たちに囲まれていますか?
目を閉じると、誰が出てきて、どんなことを言っていますか?
それはあなたであって、あなたが嫌な感情を抱くのであれば、その真逆の思いを抱いているということです。
全ての問題を消し去るには、心の中にある想いに気づくだけです。
わかっているのに出来ない場合
頭で理解し、心の声も聴いた。
それなのに、現実の世界ではまた同じようなことをしてしまい、同じようなことが起こる。
これはどうしてなのでしょうか。
単純に、心と体が疲れているということも言えますが、心を中心に再び何かのアクションを起こし、外側へアプローチしているからではないでしょうか。
上手くいかなくなった時に、心の中にあるあなたの思いに気づいたら、それだけで大丈夫です。
ここから、「そうか」「だからこうすればいいんだ」と思って、行動を変えたり、今までと反対のアプローチを外側に与えると、それもまた逆の現象を引き起こします。
外側の現実世界では何もする必要はないのです。
やることは、あなたが一人の時に、瞑想と内観によって、心の声に気づくだけ。
これが自分の中心を維持でる、ニュートラルポジションです。
大切なことは、ただ「気づく」ということだけでとどめておくこと。
あとは、外側の現実世界が勝手に変化していきますので、それを観察して楽しんでいくだけです。