人はなぜ苦しみや辛さを味わってしまうのでしょうか?
幸せで苦しまなくて済む世界があるのなら、そこで生きていたいのは誰でも同じなはずです。
一体何が人を苦しめてしまうのでしょうか?
ストレスを感じる原因が、自分の外側にあると思い込んでいるうちは、真の意味で問題が解決されることはないでしょう。
何か嫌な出来事が起こった時に、それなりの対策をとれば一時的には回避することが可能です。
しかし、自分の内面にその引き金となる要因を見つけ出さなければ、同じ出来事が何度でも繰り返されてしまいます。
外側の世界に支配を受けている
出来事を通して、外側から自分へと影響し、その原因も外側にあるように感じてしまうものです。
そう思ってしまうことも正常ですので、しばらくはそういった経験の繰り返しとなります。
しかし、どこかのタイミングで気づかなければいけません。
なぜ同じようなことが繰り返されてしまうのか。
どうして自分ばかりが不幸な目にあってしまうのか。
それは、全て自分の中にある思いが引き金となっています。
「外側には何もない」「現実は幻」といった言葉を目にしたことはないでしょうか。
現世とは、「うつしよ」とも読みます。
気づいた人たちが言われているように、現実のように感じている外側の世界には、実は何も存在はいしてなくて、心を映し出す鏡のようになっています。
それをただ、私たち人間は感じているだけだというのが事実です。
苦しくなってしまうのは、外側の世界にある二極の物質的判断です。
白と黒、上と下、善いと悪い、有ると無い、正しいと間違い。
こうした二極の世界を見せられ続けることによって、私たち人間は騙され続けます。
本当は何もない外側の幻に騙され続ける状態を、振り回される、囚われる、支配されるとも表現します。
外側には何も存在しないことに、まずは気づいて下さい。
見えるもの、聞こえるもの、感じること。
それら全てが自分の心そのものです。
現実世界の判断が苦しみとなる
心が苦しくなり、人生が辛いものに感じてしまうのは、支配から抜け出せなくなってしまっています。
外側にある現実世界には、常に二極のジャッジが存在しています。
その概念によって物事を判断しようとすると、答えがどちらかになってしまうために、あなたの心はひどく苦しみます。
ですが、この苦しみさえも実は幻であって、「今あなたは支配されていますよ」というただの警告です。
辛い時、苦しい時にやるべきことは何もありません。
とにかく、判断しないこと、ジャッジしないことです。
裁くことをそのものが、外側の世界の概念ですので、それを捨てて下さい。
答えを出さなくても大丈夫です。
全てを許して、そのままにしておいて下さい。
ただ、何も起こってはいないし、何もなってはいないと認識できるまで待ちましょう。
内観で自分の心をクリアにしよう!
全ては幻であって、騙そうとしてくる出来事でしかありません。
苦しみは、あなたがあなたを裁くことによって生まれますので、その裁きをやめてしまいましょう。
もちろん、外側に対してのアプローチは、事態を悪化させるだけですので、何もするべきではありません。
まず、苦しみの原因は「どちらか」だと思っている自分の心なのだと気づき、その判断がおさまって消え去るまで待ってみましょう。
それだけで、辛さや苦しみは消え去っていき、その出来事すらも忘れ去って行きます。
何もしなくても大丈夫
とにかく、外側の世界には何もありません。
それは、実際に起こっているのではなく、あたかも起こったかのように体感させられ、学んでいるだけです。
この、心の投影による世界に気づくために、それらの経験が必要であるということです。
現実世界では怠惰で弱者に見える人たちが、気づいて支配から脱出している人たちです。
外側にある現実世界では、実は何もする必要はないのです。
そのリアルに体感させられる世界では、明晰夢を見るかのように遊んでいればいいのです。
ただ、起こる出来事を楽しみながら「次はこれか」と目の前にあるミッションをこなせばいいだけです。
実際にはそこには何もありませんし、何も起こってはいませんので、その「楽しむ」ということ以外は何もしなくても大丈夫です。
全ては心によって自由自在に創り出すことが可能ですので、外側へのアプローチはやめて、生み出したものを楽しめばいいのです。
何もかも、心で操作が可能となっていますので、あとはただ感じていくだけとなります。
このことに気づいてさえいれば、苦しいことなど何一つとしてなく、これほどにワクワクする世界はないと感じることが出来るようになります。
色々なところで、気づいているゲームのプレイヤーたちと出会うことも多くなるので、人生はどんどん楽しいものへと変わります。
世界は自由で無限です。
全ては心の中にあります。
外側の現実世界にある価値観は全て捨てて、あなたが創り出しましょう。
苦しみのない世界は、今からあなたが始めることが出来るのです。