不登校や引きこもりが正解を示している

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不登校の生徒や、引きこもりになっている社会人が年々増加傾向にあります。

私の身近でも、そういった話がよく聞こえるようになりました。

一時期は、離婚が当たり前の世の中になってきたなと感じていました。

家にこもって外に出たくない、何もしたくないといった人たちが増え、実際にそういった行動に移ることが珍しくはなくなりました。

こうした人の動きを、ひと昔前まではやる気がない、根性が足りないと価値観を押し付けてねじ伏せてきました。

私は、今まさに、力でおさえつけてきたものが飽和状態を迎え、その代償を払わなくてはいけなくなったのだと受け止めています。

出家したくなる、やりたくない、出たくない、行きたくない。

これが、単なるわがままに映るのかもしれませんが、本人の辛さを知らない人たちがそういった心無い言葉を浴びせます。

それを浴び続けることによって、彼ら、彼女らはさらに外へ出られなくなってしまいます。

だからダメ、やる気がない、そういったジャッジをするのではなく、なぜそうなってしまったのかを考え、自分の行いを見つめ直し、こうした社会問題から何かを学ばなければいけないのです。

頑張れないから休んでいる

行くのが当たり前、やるのが当たり前。

それだけでは足りないと、頑張って努力するのが当たり前となってしまった日本の社会。

何もしていないことは怠惰であって、常に何かの役に立つ行動をして、貢献していなければいけない。

確かに理屈ではそうかもしれませんが、休んでいること、何もしていないことが無価値であるとういことにはなりません。

この間違った解釈と、押し付けによって、力尽きてしまった人たちが、家に引きこもって心の充電をしているのです。

外の世界でまだ元気に動いている人たちは、まだ頑張れるから頑張っているのです。

出家してしまった人たちは、これまでに頑張りすぎて、今は心が折れて頑張れないから引きこもっているのです。

頑張れない時には、誰でも頑張れません。

頑張れる元気がある人が、頑張れない人に頑張れということほど酷なものはありません。

家にこもり、ダメ人間になっていっているわけではなく、今そこで何かを学び、何かを掴もうと必死にもがいているだけなのです。

そして、外で頑張っている人たちは、不登校や引きこもりの人たちを引きずり出そうとするのではなく、今は自分たちが頑張って守るから、待ってるぞという気持ちで、やるべきことに向き合えばいいだけなのです。

織田信長は、鉄砲隊を構えることによって、戦では力を発揮しました。

この鉄砲隊は、玉をこめるのにひと作業が必要で、一度発砲すると次の発砲まで時間がかかります。

信長は、常に鉄砲隊が稼働し続けるために、隊を二つに分けて、玉ごめと発砲を交互に繰り返すといった作戦を見出しました。

これと同様に、引きこもっている人たちが悪いわけでもなく、やる気がないわけでもなく、次に高くジャンプするためにしゃがんでいるだけだと認識するべきなのです。

引きこもりと不登校が新時代を作る

平成の時代にも、今の陰キャラ、陽キャラのような認識は存在していました。

勉強やスポーツに励むことが素晴らしいとされ、目立つグループは決まってスポーツが出来たり、成績が良かったりしたものです。

当時は、いわゆる落ちこぼれのようなオタク気質で大人しい人たちは、隅においやられていて、イジメの対象とされるような側面もありました。

ある人は、「漫画はバカが読むもの」なんて発言をしたりもしていました。

しかし、時代は流れてからどうでしょうか。

漫画やアニメは日本を代表する文化にまで成長し、世の中のムーブメントは全て、過去にオタクだとバカにされてきた人たちが作り上げています。

からかわれてきた時代を耐え抜いて、日本を支えているのは「あいつが?」と言われるような方たちです。

これは、どんな時代でも繰り返し行われていることで、今でもそれが言えると感じます。

「スマホを見るとバカになる」「SNSは危険」などといった情報を流す傾向がまだ消えてはいませんが、この時代の流れを誰も止めることはできず、既に新時代へと移行し始めています。

スマホはもう子供ですら持っていることが当たりまえで、情報伝達はSNSが主流となっていて、これから先はそれ以上のものが登場する可能性もあります。

現在は、フリック入力や、SNSの使い方から用語まで、使えないと社会で通用しなくなるような時代も考えられます。

このことから、一体何を伝えたいのかと言うと、不登校や引きこもりを責めないであげて下さいとうこと。

そして、引き戻そう、引きずり出そうとはせずに、好きなことをさせてあげて下さいということ。

スマホやゲームをさせてあげて、新時代へ向けての学びの邪魔をしないであげて下さいということ。

外側から見れば、間違った方向へと進んで落ちて行っているように見えるかもしれませんが、学校へ行かなくなったこと、働かなくなったことは、むしろ正しい方向へ進んでいると言えます。

引きこもり立ち、不登校の子供たちが、これからの時代を確実に創り上げていく存在となる大切な宝ものですので、大切にしてあげて下さい。

頑張らなくていい

頑張らなくては維持ができないことは、その時点でもう終わっていて、既にやめるべきタイミングは遥か昔に通り過ぎています。

心に問いかけてみて下さい。

好きではないことを続けられますか?

好きではない人と一緒にいられますか?

頑張り始めた時点で、目的を見失ってはいませんか?

頑張っても心変わりは仕方がなくありませんか?

不登校や引きこもりは、それまでに多くのこと頑張りすぎて、疲れてしまったのです。

だからもう、それ以上は責めたりはしないで下さい。

今は甘えたくて、お説教などは聞きたくなくて、ただ毎日を楽しいことだけで生きて行きたいだけなのです。

「もっと頑張るべきだ」

と感じられる方が多くおられることは理解しています。

ですが、私もかつてそういった認識があり、行動ばかりを積み重ねてきましたが、やはりその時は来てしまいました。

誰でも必ずそうなってしまう時が来ます。

私はもう、誰も頑張らなくていいと思っています。

楽しいこと、好きなことだけをやっていれば、それで社会は上手く循環していくと確信しています。

今、陰で力を蓄えている人たちは、この先の未来で大きなエネルギーを放出し、誰も想像もしなかった発展を遂げるはずですので、私たちは私たちにできることをやれば、それだけで十分だと私は思います。

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