ある程度の年齢になってくると、「流れるように生きる」という言葉を目にすることが増えてくると思います。
これは、実際の生活の中で意識していない限り、流れるの真意を感じることはできないでしょう。
ただ、本当に「流れるように生きる」の意味をしり、実際の行動で無意識に動くことができれば、人生は楽になっていきます。
上手くいくこと、そうでないこと。
色々なことがあるのが人生ですが、実は流れるように生きるだけで、良いも悪いも上手くいくもいかないも、失敗も成功も、正解も不正解も、綺麗も汚いも存在していないことに気付けるはずです。
では、具体的に流れるように生きるという意味と、実際の行動ではどういったものがあるのでしょうか。
邪魔が入ればやめる
何気ない会話でも、小さな行動でも、何かが邪魔をして通れない時には、素直に退きましょう。
何かを自分の意思で通そうとしている時に、まるで違う何かの力によって邪魔されているかのような時があります。
それに気が付くかどうかが、流れを読んでいるかどうかと言えます。
遮られるものは、どこから入ってくるかはわかりません。
他人であったり、機械的なトラブルであったり、天候であったりしますが、「今はその時ではない」という意味と解釈し、それを諦めて違うことをやりましょう。
進みやすい方向へいく
上手くいかないことは、いくらやっても上手くいきません。
流れるように生きることは、行き詰まったように感じるタイミングですぐに方向転換していくことです。
人生には、様々な試練があり、壁を乗り越えるものだと思われますが、水のようにさらりと向きを変えることを身につければ、試練も壁も存在しません。
「それは今はできません」という結果を素直に読み取り、別の道へと進んでいきましょう。
苦しい選択はしなくても、簡単い進める道がすぐ脇にあるので、その道を力を抜いて歩きましょう。
ありのままを受け入れる
自分の思い通りにしたくて、何がなんでもその通りにならないと嫌だと考えていると、人生は苦しいものになります。
また、時間とエネルギーを無駄に消費し、一向に前に進むことができなくなります。
流れることは、ありのままを受け入れることであって、すぐに次の行動へと移っていくことを繰り返すことです。
押し通そうとすれば、例えその通りになったとしても、望む結果は得られませんし、同じことが繰り返されます。
今は上手くいかないほうがいい理由が必ずあり、結果を素直に受け入れていったほうが、将来的に上手くいくことになります。
ダメならやめる、嫌なら逃げる、通れないなら引き返す。
聞いてもらえないなら去る、逃げられたら追わない。
どうにかしようとして、思い通りにしようとすればするほど、思い通りにならない現実を自ら作り出していくだけなのです。
ありのままを受け入れていけば、人生は上手くいくことばかりで埋め尽くされていきます。
自然な流れに任せていく
流れるように生きることは、自然な流れに身を任せて、全てを運命に委ねて生きることです。
自分がいくら頑張っても、どれだけ力づくで押し切っても、見えない何かに常にそうできないように動かされるはずです。
そして、「あなたはこっちです」「あなたは今はここにいなさい」「まずはこれをやりなさい」と言われ続けているはずです。
その流れに逆らって生きると、とても苦しい生き方となりますので、受け入れて流れに任せていきましょう。
出会いも別れも自然現象
無理な夢を抱いて、そこに立ち向かっても疲弊するだけです。
今、できることをやっていき、開いている道を歩くのです。
背伸びをして高みを目指したりする前に、目の前の任された仕事をこなしましょう。
ありもしない幻想を追いかけるのではなくて、頼まれていることを先にやりましょう。
一番いいものを選んで手にしようとするのではなく、与えられているチャンスを掴みましょう。
ないものをおいかけるのではなく、あるものを大切にしましょう。
流れるように生きるということは、自らの意思は横に置いておいて、目の前にある現実をひとつずつ受け入れていくことなのです。