
好きな人も嫌いな人も、自分の意識の中にいる以上は、自分の人生の登場人物として消えないもの。
厄介なのは、嫌な気持ちになる人、嫌いな人です。
どこにいっても出会ってしまうその人は、意外な方法で意識から消し去ることが可能です。
嫌いなはずなのにどうしても考えてしまう。
嫌な気持ちが離れずに夜も眠れない。
そういった場合には、少しずつ訓練して、意識から薄れさせていきましょう。
他人の存在が自分を映し出す
好きな人や嫌いな人。
そういった人は誰にでもいるものですが、存在はしているのに気にもならない人たちもいることに気づいているでしょうか。
他人は自分を映し出す鏡です。
今、色濃く意識している人は、あなたの中にあるものがそのまま実体化して現れています。
好きな人も、嫌いな人も、強く意識するといううえでは同じことです。
また、近くにいる人たちに対してどのように感じているのかが、今の自分の状態を表しているとも言えます。
好きな人のいいところは、あなたのいいところです。
嫌いな人の嫌なところは、あなたの悪いところです。
嫌いな人を打ち消す方法
他人は自分の意識をそのまま映し出しているものなのは間違いありません。
これまでの経験で、何度も同じような人に出会ってきたのではないでしょうか。
どうしてそのような現象が起こるのかと言えば、「運が悪い」「社会が腐ってる」というわけではありません。
自分の中にいる存在が実体化して現れているだけですので、そこにまず気づくことです。
年齢や性別など、姿かたちを変えて何度でも目の前に立ちはだかります。
では、嫌いな人を意識から消し去り、好きでも嫌いでもない存在にするにはどうすればいいのでしょうか。
それは、とても簡単なこと。
ただ、「同じところがある」「同じことをしてきた」ということを認めるだけです。
そこに気づかない、または、気づいているけど認めないから、何度も自分へ思い知らせるために現れるのです。
認めて下さい。
いつも付きまとう嫌いな人は、自分自身なのです。
嫌いな人が消える世界
見ている世界は、自分の意識が生み出しています。
思考が現実となっているのは間違いありません。
生きている世界が、嫌いな人が一人もいない世界だったらどうでしょうか。
これまで、相手を変えよう、環境を変えようと現実を捻じ曲げてきたのかもしれませんが、それをいくらやっても同じことの繰り返しです。
嫌いな人が誰一人としていない世界を作り上げるには、自分の嫌なところ、してきたことを認めるだけでいいのです。
特別に何かをする必要はありませんし、謝ったり、懺悔をしたりする必要はありません。
新たな行動を起こすと、それもまた反対側に振れてしまうだけです。
ただ、自分の中にいる同じ存在を認め、「そうか」「自分にも同じところがあるもんな」と受け入れるだけで、自然と嫌いな人は姿を消します。
それを自分へ知らせるために現れたその存在は、役目を終えて去って行くのです。
自分を好きになろう
嫌いな人が現れるということは、自分の中のその部分も好きではないとも言えます。
しかし、そういった自分を否定し、嫌いな相手も否定することで、「嫌い」という意識を消化することができません。
そのままで生きていると、自分のことも嫌いなまま生きることになってしまいます。
鏡のような作用は、どちらにも同じように働くもので、自分を好きになれなければ人を好きになれないし、人を好きになれなければ自分も好きになれません。
ただ、どちらが簡単なことなのかと言えば、自分を認めて自分を好きになることです。
正しいか間違っているかは考える必要はありません。
自分は自分、その人はその人。
それ以上でもそれ以下でもないのですから、互いに認め合い、もっと人を好きになりましょう。