
安易に「頑張ってはいけない」と書いてしまうと、解釈によっては少し勘違いが生まれてしまいます。
頑張るのは自由ですが、それ相応の結果を受け入れなければいけませんよ、というのが本質です。
ただ、楽にシンプルに、幸せな人生を歩みたいのであれば、頑張らない方がいいでしょう。
どんな生き方をしても、それはその人の自由であって、結果はその人が受け入れなければいけないもの。
もちろん、頑張ることによるメリットもありますし、デメリットもあるものです。
今回は、頑張らない方がいい理由を簡単に説明していきます。
頑張ると疲れる
何をするにしても、頑張ってやってしまうと疲れてしまいます。
そもそも、人は無心に努力している時には疲れを感じないものですし、頑張っているという認識もありません。

他人から見て「頑張ってるね」という称賛をもらえることは嬉しいことですが、自分自身が頑張ってしまっていると、疲れていきます。
それが当たり前、そうするものだと思っていても、頑張れば頑張るほど疲れていくだけです。
頑張ると傷つける
人間は、つい頑張ってしまう生き物です。
疲れているな、と感じたら、頑張ってしまっているサインですので、休む時です。
疲れてしまうと、心の余裕がなくなり、自分では気づかないうちに他人を傷つけてしまいます。

そして、結果的には自分自身も傷つけてしまうことにもつながります。
頑張ることは、傷つけることへとつながっていくのです。
頑張ると不幸になる
頑張ることが当たり前になってしまうと、どんどん「やらなければ」という自分に走らされます。
始めのうちは、頑張った分だけの成果に喜ぶかもしれませんが、時間が経過すれば、心身共に擦り減っていき、思い通りの結果が出せなくなります。
頑張ることは、長続きしないのです。

それでも、結果に満足できないために、「もっと頑張らなきゃ」となってしまうと、これはもう不幸の始まりです。
心と体を疲弊させ、結果だけを追い求めて、知らないうちに周囲の人たちが離れて行っていることにも気づかず、最終的には結果は出ない、おまけに独りぼっちということになってしまうのです。
頑張るを信念にしてしまうと、不幸になるだけなのです。
頑張るは強要になる
頑張って成果を出すことが当たり前になってしまうと、近くの人たちにも同じものを求めてしまいがちです。
そこに気づかないままで、ずっと頑張ってしまっていると、どんどんまわりの人たちへの不幸の連鎖が始まります。
「お前もやれ」「なんでやらないんだ」

それがどれだけ人を傷つけて、苦しめているかも知らずに、どんどん強要してしまうのです。
頑張るは、不幸をまき散らす原因となってしまうのです。
自分に嘘をついてはいけない
頑張ることが素晴らしく輝くのは、それを頑張っているという認識すらない状態の時だけです。
やるのが当たり前だと思って、適当に片手間でこなしてしまうくらいが、最も輝いている姿。
それがただ、他人からみて「頑張っているね」という解釈と表現になっているだけ。
ただ、無意識のうちに「やらなければいけない」といったものに変貌していくことが、最も恐ろしいことです。

この状態にならないためにも、心に留めておきたいことは、自分に嘘をつかないということ。
つまり、ありのまま、心のままに生きるということです。
めんどくさいことはやらなくてもいいんです。
やる気になった時だけやればいいんです。
疲れ果ててまで頑張る必要などないのです。
人生を台無しにしてしまわないように、疲れるまで頑張るのはやめましょう。
最後に
頑張ることがダメなわけではなく、頑張っても頑張らなくてもいいのです。
めんどくさいことはしなくてもいいはずなのに、それを怠けているという認識で見ている人が、まだまだ社会の中にいます。
頑張り過ぎの日本人たちには、「頑張る=素晴らしいこと」という美徳にすがりつくのではなく、何が大切なことなのかを思い出さなければいけません。
あらゆる社会問題は、全て「頑張る」を強要され、洗脳され、本当にそれが正しいと信じ込んできた結果が現れてきているだけです。

何のために頑張っているのか?
なぜ楽しくもないことをやっているのか?
それで傷つく人がいても、それでも結果を出さなければいけないのか?
得られる対価と、失うものをきちんと見定めるべきなのです。
今、何かを頑張っていて、心も体も疲れ切ってしまっているのなら、それはもうやめてしまいましょう。

「そういうわけにはいかない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
大丈夫です。
自分の心と体以外に、大切なものはありません。
辛いなら辞めて下さい。
苦しいならそこから逃げ出して下さい。
もっと楽しい世界、笑顔になれる世界が待っています。
頑張ることをやめて、新たな一歩を踏みだしましょう。