悔しさをバネに、なんて言葉もありますが、そういった原動力は、長続きはしません。
勝つことが目的となってしまうと、また新たな苦しみが始まり、永久に終わりがないからです。
そういった世界に生きたければ、それもひとつの人生です。
しかし、楽に生きたい、辛さや苦しみを消し去りたいのであれば、こだわるを捨てる、執着を手放すことです。
勝負や競争は避けられないものであっても、そこへの挑むスタンスや、結果への解釈は変えることができます。
自分自身の在り方、向き合い方を変えることによって、心は楽になるはずです。
勝たなくてもいい
勝つことだけが絶対で、それが最終的な目的となってしまうと、敗北の落胆が大きくなります。
勝たなければ意味がない、敗北には価値がないと思い込むと、何度やっても苦しいままです。
勝っても負けても苦しい生き方となるため、勝とうとはしない。
勝たなくても別にいい、といったスタンスがニュートラルです。
これを、「やる気がない」「闘争心が足りない」なんて言う人はいるでしょうが、それは大きなリスクを伴う姿勢です。
勝たなくてもいいので、自分がいつも通りやれるかどうかだけです。
負けなければいい
仮にもし、勝ちたい気持ちが少しでもあるのなら、勝とうとするのではなく、負けない努力をすることです。
勝ち取るよりも、負けなければいいだけのこと。
現実の世界で、勝敗や優劣はつけられてしまいますが、自分なりの結果への解釈で、負けていなければいいのです。
負けてもいい
それでも、必ずどちらかが勝って、どちらかが負けるのが勝負の世界。
どちらかが上に立って、どちらかが下になるのが競争の世界。
それだけはどうにもなりません。
しかし、負けたからといって、それがダメなことではなく、その舞台に立ったことに価値があり、負けてもいいのです。
勝負しなくてもいい
競争や勝負の世界は、何度も戦えば理解できるようになります。
苦しい、辛い。
そういった気持ちが拭い去れず、どこかで頭打ちになってしまうのが競争と勝負です。
負けてしまって悔しいからまた挑戦する。
勝つことで、さらに勝ち続けなければいけない。
いずれにしても、過酷な世界であることは間違いありません。
互いに高め合って、認め合っている世界だと認識し、勝負や競争が苦しいと感じ始めたら、勝負すらしなくてもいいのです。
周囲の人たちが、必死に頑張っている姿をみて、「やらなければ」とつい感じてしまいますが、無理にそこに飛び込む必要はないのです。
勝負や競争をしなければ、簡単にその苦しい世界からは抜け出せます。
楽しければそれでいい
どんなことでも、本来は楽しさから生まれたものばかりです。
その楽しさを広め、高め合っていくために、順位や勝敗が形としてつけられているだけ。
それを忘れ、競うこと、勝つことを目的としてしまうから、楽しさは失われてしまうのです。
競争社会から抜け出し、楽しいことをやりましょう。
勝負の世界から脱出し、楽しいことをやりましょう。
人生は、楽しむためにあるものです。
勝ち負けや、順位にこだわらず、楽しさだけを大切にしていきましょう。