
現実の出来事に対して、辛さや悲しみを感じてしまうのは、自分自身の中に思い描いた理想の世界があり、それと違った結果だったから。
人生の苦しみ、辛さの正体は、自分で生み出しているものだということ。
これに気が付かないでいると、永久に苦しむことになりますし、いつまでも他人のせいにして生きてしまいます。
全ては、現実の受け入れ方で決まります。
理想や期待は抱かないこと。
いつも気楽に、あるがままに受け入れていくことで、辛い現実は消え去っていきます。
支配しようとするから支配される
あなたが傷ついたり、起った出来事に辛さを感じてしまうのは、「そんなはずはない」「こうであるべきだ」という理想があるからです。
何かの行動を起こした時に、あなたの中でのリアクションが決まっていて、その通りにならないから、怒ったり、泣いたりしてしまうのです。

それは、コントロールできない他人の領域を、支配しようとしているからです。
そして、その支配したい気持ちを持ち続けることによって、あなたはその出来事や、相手に支配され続けます。
お金、人、情報、物。
全てにおいて、支配しようとすれば支配され、縛られていくのです。
ニュートラルな心で受け入れる
あなたが先に、理想の結果を頭に思い描くことによって、現実とのギャップは生まれます。
理想を高く描き、その通りになれば幸せかもしれませんが、その通りにならなかった時には感情的になってしまうでしょう。
そういった現実の受け入れ方を、客観的に見てみるとよくわかるはずです。
解釈に偏りがあり、わがままであるということ。

人生は何が起こるのかわからないもので、思い通りにならないのが当たり前の世界です。
現実の受け入れ方は、いつもニュートラルで、フラットでなければいけないのです。
それ以上でもそれ以下でもなく、そうなのだから仕方がないこと。
それが、楽な生き方へとつながるのです。
理想と期待は人を苦しめる
高いことを望んでしまうと、それは必ず人を苦しめる結果へとつながります。
自分の意思で、向上することを望み、努力しているのなら素晴らしいことですが、ただ、理想や期待を膨らませてしまうことは、とても危険な思考です。

自分へも他人へも、勝手に理想を描き出し、都合のいい期待をすると、それと違った現実に落胆します。
しかし、最初からそれが当たり前だと構えていれば、そうは感じないもの。
理想と期待は、重圧となってしまうだけで、持たないほうが生き方は楽なものなのです。
そのうちどうにかなると思おう
理想は背伸び、期待はプレッシャー。
焦りや不安があると、どうしても望み通りの結果に早く近づこうとしてしまいます。
しかし、それを焦ってどうにかしようとすればするほど、苦しみは増していき、最終的にどうにもならなくなってしまいます。
人生は長いもので、健康に生きている限り、どうにかなるものです。

今は出来なくても、そのうち出来るようになればそれでいい。
大抵のことは、なんとでもなりますし、どうにでもなるものです。
理想や期待は捨てて、いい意味で諦めてしまうのです。
そのうちどうにかなるだろうと身構えて、淡々と目の前のことをこなしていれば、無意識のうちに過去の自分は乗り越えてしまっているものです。
好きなことをやりながら、やるべきことをやり、なんとなく生きていれば、そのうちなるようになっていきます。