
他人に攻撃的になったり、自分を傷つけてしまうのは、心の中に正体不明の恐怖や不安があるから。
怖いから逃げたくて、逃げるからまた追われる。
そういった悪循環から抜け出せず、ずっと何かに追われている、または何かを追っている感覚があることでしょう。
この、謎の感覚を長年持ち続けると、生き辛さを感じるだけでなく、人生は不幸な道へと進みます。
上手くいかないことで、さらなる恐怖が生み出され、辛い人生となっていきます。
しかし、心の中にある不安と恐怖の正体を知り、消し去ることができれば、その瞬間から人生は一変し、輝き始めます。
これから、不器用で上手く生きれない原因となる、謎の不安と恐怖を消し去る方法を紹介しますので、何かのヒントにしてみて下さい。
※私個人の経験から導き出したものですので、医学的、心理学的根拠はありません。
自分の心を覗き込む
上手くいかない。
生きていることが辛い場合は、外側の世界でどれだけもがいても同じことが繰り返されるはずです。
答えがあるのは、自分の内面世界です。
心の中を覗き込めば、必ずその先に生き辛さの原因が待っています。
まずは、瞑想することをおススメします。

静かな場所で、目を閉じて、じっとしてみて下さい。
様々な感情や、情景、記憶などが走馬灯のように流れていくはずです。
それをただ、映画のスクリーンを見るように眺めていきましょう。
ある程度のざわつきが治まったら、そこから先は、あなたが何を思い、どう感じているのかを確認して下さい。
その出来事で、なぜそう思うのか?
どうしてそう感じてしまうのか?
ずっとずっと記憶をたどっていけば、どんどん記憶をさかのぼっていくことになります。
この作業は、一度に長時間かけてやると、とても疲れてしまいますので、1日15分程度を目安におこなってみましょう。
内面世界に見えるもの
瞑想をして、自分の心を覗き込んでいくと、そこに見えるのは自分自身です。
出会った人や、深い関係性を持った人たちが現れるかもしれませんが、それらも全て自分自身です。
俯瞰して、自分を天から見下ろしてみても、それも自分自身です。
登場してくる人物は、全て自分です。

まずはそれを受け入れて、認めていく作業をおこなって下さい。
この段階で、それなりの時間はかかりますので、何日もかけてゆっくりと進みましょう。
その期間は、あまり外部の人との接触は避けることをおススメします。
新たな刺激が入ることで、内面へもぐりこむ作業の邪魔になることがあります。
1日数分の瞑想を繰り返し、ゆっくりと心の奥深くまで進んでみましょう。
心の深くまで潜っていこう
心の中、自分の内面世界を覗き込むことに慣れてきたら、より深くまで沈み込んでいきましょう。
心の奥底は、暗く深い海の底のようで、とても怖いかもしれません。
しかし、本当の答えはその先にあります。

自分の生き辛さを生み出し、謎の不安と恐怖を与えているものの正体は、暗闇の先に沈んでいるのです。
このあたりまでくると、かなりエネルギーを消費してしまうので、心が危険を感じたら、すぐに戻りましょう。
心の最深部にあるものは
心のずっとずっと深い、暗闇の先。
最深部の底に、あなたを不安にさせる、謎の恐怖を与える存在は根付いています。
そこにいるのは。
やはり「自分」です。
しかし、今度はそれまでとは全く違った姿をしているはずです。

まだ幼く、とても心の弱い、今にも泣きだしそうに怯えて、小さくうずくまっている自分です。
泣きながら、怯えながら、小さな体でずっと誰かが助け出してくれるのを、たった一人でそこで待っていたのです。
それが、自分を不安にさせ、恐怖として根付いていた謎の感情の正体です。
過去の自分と対話する
不安や恐怖の正体は、過去に置き去りにされてしまった、大切な感情。
それが、心の奥底に深く根付き、あなたにずっと何かのメッセージを送り続けていたのです。

幼い自分を見つけ出したら、今の自分がそっと優しく声をかけてあげるのです。
「もう大丈夫だよ」
そこから先は、何が辛かったのか、どうして泣いているのかをしっかりと聞いてあげましょう。
過去の自分を救い出そう
暗闇の底で泣いている自分を見つけ出し、しっかりと話を聞いてあげたら、それだけで安心できます。
何度も何度も、「もう大丈夫」「辛かったね」「いつでもそばにいるよ」と声をかけてあげて下さい。

そして、ほんの少しでも表情がやわらいだら、しっかりと手を握って、暗い海の底から、明るい世界へと連れ出してあげましょう。
過去の自分を救い出すことができるのは、自分しかいません。
この作業が完了した時に、正体不明の不安や恐怖は薄れていきます。
過去と未来はつながっている
自分の心の中を覗き込み、内面世界を泳いでいくと、過去と未来がつながっていることを感じられます。
不器用さが生き辛さとなり、何もかも上手くいかなかったのは、過去の自分が、ずっと暗闇の底で泣いていたから。
それは、過去の自分自身が、未来の自分へずっと警告のメッセージを送っていたということ。
「そうじゃない」
「そっちじゃない」
何度も引き戻されるのは、自分を取り戻すために、もう一人の自分が動かしていたのです。
そして、未来にいる自分が、過去の自分を救い出しに行きます。
今と過去の関係は、こうしてつながっているものです。

そこからわかることは、今と未来も同じようにつながっているということ。
今の自分は、これからの未来へと何かを発し続け、その未来の自分もまた今の自分へと何かを伝えに来ます。
それが何かは今はわからなくても、必ず理解できる時は来ます。
そのサインは、いつでも自分の心の中にあります。
それさえあれば、もう何も怖れることはないはずです。
自分には、自分という強い見方がついている。
だからもう、不安になることも、何かに怯えることもないんだ。
そう思って生きられるはずです。
心に従って生きよう
複雑になってしまった。
生き方がわからなくなってしまった。
何をやっても上手くいかない。
辛さばかりが積み重なっていく。
それは、自分が少しだけ優しすぎたのかもしれません。
生きるのが辛いと感じてしまうのは、どこかで自分の感情に蓋をしてしまったから。
相手の気持ちを汲むことを優先してしまい、泣いてはいけない、怒ってはいけない、笑ってはいけない。
それをしたら嫌われるから、見捨てられるから。
そう思ってしまったからでしょう。
ですが、その感情があってこその人間であって、それは何もおかしいことではありません。
この先で、誰かに何かを言われても、自分だけは最善の選択をすること。
自分の心に従い、自分にだけは嘘はつかないこと。
他人の押し付けや、蓋をしてくる圧力に負けないで下さい。

あなたがそう感じて、そうしたいのですから、誰にも邪魔をされる筋合いはないのです。
例えそれが、親であっても、権力者であっても、力のある存在であっても、心の中にまで踏み込ませない勇気を持ちましょう。
心に従って生きるのです。
嫌われても、貧乏になっても、孤独になっても、フラれても、自分がそうと決めたのなら、それが正解です。
嫌なことからは逃げてもいい。
辛いなら泣いて、やめてしまえばいい。
好きなことをすればいい。
楽しい時は笑えばいい。
疲れたら休めばいい。
嬉しい時には飛び跳ねて喜べばいい。
我慢なんてしなくてもいい。
生きたいように生きればいい。
誰かに何かを言われるかもしれませんが、誰一人として味方はしてくれなくても、自分自身は自分の味方でいてあげて下さい。
あなたの心の声が、神の声。
それこそが絶対的で唯一無二、最も価値があるあなただけの正解です。