
人の苦しみは、理想と現実んギャップから生み出されます。
「そんなはずはない」
「もっとこうあるべきだ」
自分自身が向上するためには、そういった気持ちは必要なものです。
しかし、その気持ちが強すぎると、とても危険です。
今の自分を認められず、現実を見ないことによって、悩みや苦しみが生み出されるのです。
他人を支配しようとしてはいけない
理想や期待が強くなってしまうと、無意識のうちに他人を支配する行動をとってしまいます。
「普通はこうでしょ」
「これが当たり前」
そういった言葉を使ってしまった経験は誰しもあると思いますが、それは知らないうちに他人を傷つけてしまっています。
自分の中での常識は、他人とは違う物で、その逆も同じことです。

自分は自分。
他人は他人であること。
他人同士で触れ合うことによって、価値観が均されていく、影響を受けることはあったとしても、押し付けは傷つける行為です。
自分を受け入れ、他人を受け入れることによって、互いに支配から抜け出すことができ、傷つけ合うことはなくなり、心は楽になります。
自分は無力だと知る

人一人が出来ることには限りがあります。
自分が出来ないことは、他人の力を借りて、他人が出来ない事でも、自分にできるなら力を貸してあげる。
そうやって、人々は共存し合っています。
自分は出来ると思うことは、他人は出来ていないということと同じ意味になり、その傲りが他人を傷つけてしまい、結果的には自分も傷つくことになるのです。
自分は無力で、何も出来ないのだと認めると、他人への尊敬の念も生み出されるのです。
出来ることをやっていく

理想や夢を抱くことは大切ですが、出来もしないことに何度も挑戦するだけでは、いつまで経っても同じことの繰り返しです。
今、この瞬間から、自分にできることをやっていき、それを積み重ねていけばそれでいいのです。
それだけを繰り返していれば、理想の世界、思い描いた夢は向こうから来ます。
何でもいいので、今の自分にできることを思いつく限りやればそれでいいのです。
他人がどう思うのかや、それで正解かどうかは考える必要はありません。
出来ることの中から、最善のものを選んで、やっていけば何も問題はありません。
人生は有限である
人生は時間で出来ていて、時間は命そのもの。
その限られた命、時間を自分がどう使うのかを自問自答してみましょう。
人のために尽くすのもいいし、自分が楽しいことを追いかけるのもいい。
どのように生きて、どのような人生を送り、最後の瞬間にどんな表情で終えたいのか。

それを意識して、始めて今という瞬間に生きることが出来ます。
この今という刹那の瞬間の次には、自分の命はないかもしれません。
楽をするのか、苦しい道を行くのか、笑って生きるのか。
どんな人生でも、自分で選ぶことが出来ます。
幸せな人生にするために、今出来ることを全力でやりましょう。