社会は人間関係が築き上げたコミュニティの塊です。
そういった中で、価値観の相違から摩擦が起こってしまうのは仕方のないこと。
時には、互いに深く傷つけあってしまうことも起こります。
では、なぜそのようなことが起こるのか?
それは、どちらか一方が「待つこと」が出来ないからです。
待つことが大切
適当に物事を決めていい時もあれば、慎重にならなければいけない時もあります。
また、人と人とが触れ合って、共生していくためには、どちらかが必ず待たなければいけません。
そこで「待つこと」が出来ずに自分から何かを変えようとすると、関係は崩れる方向へと向かいます。
相手の気持ちをしっかりと理解し、待ってあげるということがとても大切なのです。
自己都合は凶器となる
待つことができずに、自分の都合で全ての物事を動かそうとすると、それは必ず人を傷つけることになってしまいます。
自分を信じることは大切であっても、他人の行動を変えようとしてはいけません。
正しいことをしていると思うのは自由ですが、価値観の押し付けになっていくと、相手の自尊心を挫くことになるだけです。
自己都合ばかりで行動していくと、それはやがて自分も他人も破壊してしまう凶器となってしまうのです。
怖いのは誰でも同じ
人は、どうして自分の都合から相手の行動まで変えようとしてしまうのか。
それは、恐怖を元とする焦りからくるものです。
何を怖れているのかは人それぞれですが、それはまだ起こってはいないことですし、自分の中にある妄想です。
妄想を先行させて、誰かにそれをぶつけていくと、ひとく相手を傷つけます。
怖いのは誰でも同じですが、その恐怖としっかりと向き合って生きることで、焦りや不安は消えて、誰も傷つけることはなくなります。
信じるだけ
待つことができない人は、どこまでも自己中心的で、人を心から信じ切れていないから待てないのです。
そこまで焦らなくても、そこまで言わなくても、そこまでしなくても、そのうちその時は来る。
そう思って、相手を信じてあげるだけで、待つことも苦ではなくなります。

まずは人を信じること。
疑念を持てば、自分も相手も傷つけ合うだけの世界に生きることになり、信じる力を持てば、幸せな世界に生きることができます。
人を信じて、時が来るのをじっと待ちましょう。