
悩んだり、苦しんだりしていますか?
複雑に見えてしまって、どうしていいのかわからなくなっていませんか?
世界はシンプルなものだとアドラーは言っています。
確かにその通りであって、ひとつひとつを紐解いていけば、一本の線でつながります。
沢山の書籍を読んでも、ネットで検索しても、答えはみつからないでしょう。
自分を見つめ直し、深く心を覗いていくことで、その先にあなたの正解が待っています。
世界はもっとシンプルなもの。
複雑に見えてしまっている物を、もっとシンプルにしていくために、アドラー心理学から学びましょう。
「今」と「ここ」しか存在していない
複雑に見えて、辛さばかりが積み重なっていくのは、今とここに生きていないからでしょう。
過去の出来事を悔やみ、未来で起こることを不安に思っている。
しかし、それらは今には全く無関係だということ。
全ては、あなたが創り出した妄想であり、言い訳とも言えます。
心が楽にならず、シンプルにならないのは、心と思考、心と体を一致させていないからです。
あるのは今だけ。
いるのはここだけ。
それ以外は、あなたには無関係なのです。
頭で考えずに感じていく
難しくなってしまうのは、頭で考えてしまうからです。
上手くいく方法を探したり、これまでの経験を活かすことは、悪いことではありません。
ただ、考えている以上は、あなたはまだ何も行動はしていません。
考えることをやめて、感じることにフォーカスしましょう。
記憶と妄想は、あなたの行動を制限してしまいます。
しかし、あなたが気にしていることは、あなた以外は誰も気にしていません。
あなたが不安に思っていることは、まだ起こっていませんし、そうはなりません。
心の中で、しっかりと自分に問いかけて下さい。
頭で考えているそのことは、今、ここで関係あることですか?
心にブレーキをかけて、行動を制限しているのはあなた自身です。
考えるのをやめて、感覚を研ぎ澄ませて生きていきましょう。
これからどうするのかを決める
アドラー心理学から学べることは、過去がどうであったか、未来でどうなるのかを考えることではありません。
これからどうするのかを決めてしまえばいいだけのことです。
「今何をするべきか?」に集中し、そのための行動を起こすだけです。
悩んでいても、考えていても何も現実は変わることはありません。
だからといって、先回りした行動もうまくはいかないでしょう。
これまでに起こったことから、上手くいかなかった原因を探し出しても、それは解決につながることはないでしょう。
「今」「ここ」でどうするべきであって、どうあるべきなのか。
あなたはあなたと真剣に向き合って、行動目標を設定しなければいけないのです。
決断することで、何かが始まり、行動することによって、何かが動き出すのです。
目標はなんでもいい
行動目標は、無理なものを設定せずに、できることから決めていきましょう。
遠くばかりを見て、ハードルを高くしてしまうと、また同じことが繰り返されます。
悩む、考える時間はできるだけ短くし、まずは小さな行動目標を立てること。
そして、次の瞬間には「どうするべきか」判断して、行動して下さい。
良いか悪いか、正しいか間違っているかは考える必要はありません。
まずは、足元から。
目の前にある小さな目標をクリアしましょう。
それを繰り返し行っていくだけで、流れるように進んで行けるようになっていきます。
悩むこと、考えること、探すことをやめて、小さな一歩を踏み出しましょう。
自分の心に従って生きる
難しくなってしまったのは、あなたが正直であって、頑張りすぎたからです。
他人が言うこと、世間が言うこと、飛び交う情報を元に、あらゆる試練を頑張って乗り越えてきたはずです。
ですが、そのどれもあなたの正解とは一致しなかったはず。
大切なことは、外側からの情報を受け入れながら、それでも自分の心に忠実に従うこと。
他人や環境は変えることができません。
変えられることは、受け入れる立場のあなたの解釈と行動だけです。
情報弱者にならないようにするために、他者の言っていることを受け入れはしても、その通りにはしないことです。
あなたが従うべきは、あなたの心であって、全ての行動はあなたが決めればそれでいいのです。
外側にある世界には、あなたを惑わせる情報が溢れかえっています。
それに流されてみるのもあなたが決め、流されずに生きることもあなたが決めること。
そのどちらも、あなたが決めたことであれば、全て正解です。
心に従って生きましょう。
アドラー心理学は、あなたを責めるものでも、他人を咎めるものでもありません。
あなたはそう思ってそうするかもしれないが、私はこう感じるのでこうする。
といった心と行動の境界線をはっきりさせながら、互いを認めて共生していく世界を創り出すことが、アドラー心理学からの学びです。