
苦手を克服しようと頑張ってみたりしていませんか?
それは上手くいっていますか?
挑戦していることが、上手くいっていないのなら、やり方を見直すべき時かもしれませんよ。
本当の意味で苦手を克服したければ、苦手を克服しないことが近道です。
短所ばかり気にしたり、苦手をどうにか克服しようとしていませんか?
それは今すぐやめるべきです。
苦手克服は、やるだけ苦しくなりますし、成長を妨げてしまいます。
なぜそのようなことが起こるのか?
自らが何かにチャレンジしている、もしくは指導する立場にあるけど、行き詰まりを感じているのなら、以下の苦手克服が成長の妨げになる3つの理由をヒントに、軌道修正をおこないましょう。
1.時間の無駄になるだけ
人生は時間でできていて、時間は命そのものです。
苦手を克服することばかりに力を入れて行くことは、ないものを求めることになり、一生かけて苦行をすることになってしまいます。
誰にでも、苦手なことと得意なことがあるもので、人の人生が始まってから終わるまでにすべてを完璧にすることはできません。
苦手克服に時間とエネルギーを注げば、貴重な成長の時間を失うことになってしまいます。
それならば、得意なことで活躍し、楽しく過ごしたほうが賢明ですし、飛躍的に成長していくことができます。
好きなことはやればやるほど伸びていくものですので、苦手克服よりもよっぽど生産的と言えます。
楽しくもないことをやる時間を捨てて、楽しいことをやっていきましょう。
2.自信を失うだけ
苦手を克服しようとしても、そう簡単にできるものではありません。
簡単にできないから苦手なわけであって、嫌な体験を積み重ねてしまうことによって、自信は失われていくだけです。
失敗の記憶は強く刷り込まれていくものですし、そういった現実の時間が増えていくことで、「何をやってもダメ」と感じてしまい、最悪の場合は精神を崩壊させてしまし、のびしろさえも潰れてしまいます。
苦手克服は、自尊心、自己肯定感が傷つくことの連続ですので、自信をうしなってしまえば、得意だったことすらできなくなってしまいます。
まずはできること、得意なことから始めて、小さな成功体験を積み重ねていくほうが確実に成長します。
3.迷惑がかかる
苦手を克服しようと頑張ること、忍耐で乗り越えることを精神論の美徳としてもてはやされている世界もありますが、それはただの自己愛です。
苦行を積み重ねることは、心を痛めつけることにつながり、いずれそれは他人へと向かっていくようになります。
また、そういった精神論が正義であるという信念が植え付けられると、それが周囲の人たちへと広がっていきます。
好きだから頑張れていることと、無理をしてでも頑張って、達成する自分に酔いしれることとは違います。
神経をすり減らし、周囲への気配りもできないくらいに努力しても、人間として崩壊してしまっては本末転倒です。
どんなことでも、自分の意思と周囲の助けがあって成り立っているもの。
周囲に迷惑がかからないように、無理な苦手克服はしないことです。
最後に
ひと昔前までは、気合や根性といったものが少しカッコよく聞こえる時代もありました。
また、未だにそういった精神論が素晴らしいとされ、他人へ強要する世界があるのも事実です。
しかし、ストイックであることは、その中に自分が楽しさを見いだせているからであって、それが正解だというわけではありません。
苦手克服はすればするほどに傷口が開くだけですし、ないものを埋めようとする永久に終わらない苦しい生き方へとなっていきます。
苦手は意識して補おうとするものではなく、得意を伸ばしていけば、無意識のうちに補われ、消えていくものです。
今、自分の苦手なことが気になっているのであれば、それは誰かに何かを言われて心が傷ついてしまっているせいでしょう。
ですが、それは気にする必要はありません。
例えそれを指摘されたとしても、他人の自尊心を傷つける人の意見などは気にしなくてもいいのです。
何かに挑戦中の方は、得意なことを好きなことをとことんやっていき、苦しみさえも楽しみながらやっていきましょう。
指導し、教育していかなければいけない方は、できたこと得意なことを褒めてあげて、笑顔を見逃さないようにしましょう。
そこを伸ばしていくだけで、人は大きく成長していけます。
苦手克服はやめて、長所を伸ばしていきましょう。