断捨離で最も重要なことは、行動をやめることだと私は思っています。
新しい自分に生まれ変わるためには、何かを始めなければいけません。
ですが、何かを始めるにはまず今までしていた何かをやめる必要があるのです。
人間の持つエネルギー、時間、お金には限りがある。
たった一人ができることなんてたかが知れています。
ですが、人はたった一人で生きているからこそそれが全て。
何もかもを手に入れることは不可能で、何もかもうまくやるなんてことはできないのです。
だからこそ、自分のキャパを考えて断捨離することが大事なのです。
これからの人生を変えたければ、まずはやめること。
断捨離を始めて私がやめたことの具体例を紹介します。
過去を振り返るのをやめた
断捨離で物が捨てられないのは、過去への執着だとすぐに気づきました。
今思えば、確かに過去に価値があったものや、思い出の品ばかり集めていた気がします。
また、そうした傾向があることで、頭の中も過去のことでいっぱいになりやすく、それが私の足かせにもなっていたことを自分で気づいていませんでした。
過去を振り返って、反省して次はこうしようと思うことは大事なことですが、いつまでもそこに縛られていては前へは進めません。
過去は変えられないですし、過去はどんどん増えていくものなので、進むための荷物にしかなりません。
思い出や後悔はそっと胸の奥にしまって、たまに思い出せばそれで充分です。
先のことを不安に思うのをやめた
未来への不安というのは誰にでもあると思います。
ですが、あまり考えすぎると何もできなくなります。
不安に思って怖がっていても、案外大したことではなかったりします。
大体のことはなんとかなるもので、これまでもそうだったように自分でなんとかしていくものです。
不安を抱えたままで生きていても何も面白くはありません。
また、ここぞという時の決断に、未来への不安というのは邪魔になるだけです。
なんとかなるだろう。
なんでもそう思うようにして、未来を考えることをやめました。
考えすぎるのをやめた
過去を振り返ることと、未来を不安に思うこと。
この二つは、少しは考える時間があってもいいのですが、あまり度がすぎると完全に時間の無駄。
エネルギーもそれなりに消費しますし、人生で一番大事な「時間」というものを浪費していくだけです。
考え事をしていても明日はやってきます。
悩んでいても日は落ちていきます。
時は無常に過ぎていくものなので、考え事をしてもいいですが、きちんとメリハリをつけるようにしました。
生産性のないことをやめた
思うがままに生きていたつもりですが、思い返してみるとやはり生産性のない行動が沢山ありました。
ただなんとなくパチンコに行ってみたり。
スマホばかり見て何時間も過ぎたり。
たばこ吸ってだらだら過ごしたり。
それが全て悪いことだとは言いませんが、そんなことはいつも習慣のようにしているくせに部屋の掃除は疎かにしていました。
一日のうちのほんの数分でも頑張るだけで違います。
掃除なんてのは30分もやればかなり綺麗にできます。
同じ時間を過ごしても、スマホやテレビを見ている30分とは待ったく違います。
それが馬鹿らしく感じるようになり、とにかく生産性のないことはやめようと思いました。
できることなら、自分を向上させることか、人の役に立つことに時間を使いたいものです。
頑張るのをやめた
これが最も大きい部分。
生産性のないことをやめるのとは真逆のような感じもしますが、他の部分で無理をして頑張ってやろうとしていることがあることにも気づきました。
頑張って無理をして「やらなければいけない」と自分に言い聞かせていたこと。
それをやめるだけでもかなり心が楽になります。
頑張ることと無理をすることは紙一重ですが、頑張ったせいでストレスをためて不機嫌になったり、体調を崩したり、まわりの人に迷惑をかけていては意味がありません。
それは、頑張るというよりはただの独りよがりです。
やるのであれば心穏やかにこなしていかなければいけないし、それができないのであればやらなければいい。
自分でやっておいて「忙しいんだ!」「俺だって頑張ってんだ!」なんてのは、客観的に見たら笑えるようなことです。
この頑張るのをやめるのはとても難しいことですが、とにかく無理をしないことが心にいいことだと気づきました。
最後に
私が断捨離を通して気づき、やめたことを紹介しました。
内容はどうであれ、断捨離してみた人は大体同じようなことを感じられるはずです。
今まで無理をしていたことや、本当に自分が好きだと思えることに気づく。
断捨離は自分の心に素直になる訓練です。
一度は沢山のことに手を出してみる。
でも、何かが違うと感じたら、断捨離して次はどんどん削ぎ落していく時です。
成長するということは、何もかものスキルを身につけて、できることを増やしていくようにも思えますが、そうではないと私は思っています。
本当の意味で、人間として成長していくことは、人間の本質を理解すること。
できた自分、できていない自分、やってみたい自分、やりたくない自分。
すべてありのままの自分で、何がダメという概念もありません。
それが人間だということ。
より人間らしく生きるために、違う誰かになろうとはせずに、自分に素直に生きていきたいものです。